東京国際映画祭と連動して秋葉原で開催、アニメ、コミック、ゲームなどのエンタテインメントが集まる「秋葉原エンタまつり」。開催初日となる10月21日、秋葉原UDX AKIBA_SQUAREに設置された特設ステージで「電撃文庫ムービーフェスティバル」製作発表会見が行われた。当日の最終ステージとなった本イベントでは、メディアワークス電撃文庫の人気3作品『灼眼のシャナ』、『キノの旅−the Beautiful World−』、『いぬかみっ!』が2007年4月末に映画化されることが発表され、それぞれの作品のプロモーションムービー上映、製作陣と出演声優によるトークショーが行われた。それぞれ違った魅力を持つ3作品がその色を前面に押し出したステージに、集まったファンはそれぞれの盛り上がりを見せ、約1時間のステージは幕を閉じた。開演前から多くのファンが詰めかけ、AKIBA_SQUAREを埋め尽くすほどの高い注目度と熱気を示した「電撃文庫ムービーフェスティバル」。2007年春のロードショーを楽しみに待ってほしい。

<出演者のコメント>

『灼眼のシャナ』

原作者:高橋弥七郎
作品を書き始めたときから見て、なんとなく遠くにきたもんだなあ、という感じです。TVアニメに続き劇場版ということで、非常に興奮しております。

原作イラストレイター:いとうのいぢ
最初に『シャナ』のお仕事をいただいたときは、TVアニメ、劇場作品と、ここまですごいことになると思っていなかったので、本当にうれしいです。

渡部高志監督
ハードだけどもろい、冷徹だけど優しい。そんな二面性を持つシャナが、坂井悠二という少年との出会いでどう成長していくのか。そこが作品の魅力だと思っています。劇場版では最初の敵役となるフリアグネとマリアンヌの物語と並行して、シャナと悠二の物語を描くつもりです。この二組を対比してみていただければと思います。

シャナ役:釘宮理恵
はじめは硬質で美しいだけの生き方をしていたシャナですが、悠二や周りの人たちと触れ合うことで、少しずつ柔らかい部分が芽生えてきます。劇場版では、原作第1巻が描かれて、そんなシャナの根底にあるカッコいい部分が見られそうです。私の大好きなシャナと再会できるのが今から楽しみです。

坂井悠二役:日野聡
坂井悠二という子は、本当に平凡な、ごく普通の高校生なので、その平凡さ、普通さというものを強調して演じられたらいいなと思っています。シャナとの出会いをきっかけに自分が死んでいると知った悠二。そんな彼が、自分の大切な人たちをどう助けていけるのか自問自答しながら、シャナと一緒に成長していくところが魅力なんですよね。



『キノの旅−the Beautiful World−』

原作:時雨沢恵一
自分の作品が再び映像化されるというだけでもうれしいのに、劇場版ということで、大画面とすばらしい音響を楽しみにしています。今回の劇場版の下敷きとなる『病気の国 −For you−』は、映画化するならどの話がいいかと聞かれたときに私が提案したものなので、それがどう映像化されるのかも興味のあるところです。

中村隆太郎監督
非常に美しいものと、触れたくない嫌な感じのものが混在している微妙な感覚が『キノの旅』の魅力なのかなと思います。僕自身、ひさしぶりに劇場作品に携わるのに加えて、映画が大好きですので、非常にうれしいですし張り合いがあります。スタッフも「劇場版をやるよ」と聞くと、テンションが上がるんですよね。そういう環境で、再び『キノ』を手がけられるのは、非常にうれしいです。

キノ役:前田愛
『キノ』に携わってもう4年になりますが、ついに劇場版ということでうれしいです。キノを演じるとき、声のトーンをいつもより低めに落として、おとなしめに印象づけようとしていたりするのですが、最近は原作小説を読んでいても自分がすんなりと世界に入っていける感じがするんです。常に中立の立場でいることがキノであったりもするので、そこは気をつけていますが、だからといって特別なにかしているわけでもなく自然体で演じられていますね。

エルメス役:相ヶ瀬龍史
エルメスはモトラド(二輪車)なので、当然、画面上では口パクも表情もなく、とてもやりづらい……やりがいのある役です(笑)。キノがクールな性格である分、パーツがどこか抜けてしまっているんじゃないかっていうくらいの陽気で明るい性格を演じるのがとても大変であり、やりがいがありますね。劇場版で描かれる『病気の国』は、僕がとても大好きなエピソードですので、とても力が入っています。みなさんもご覧になってくれたらうれしいです。



『いぬかみっ!』

原作者:有沢まみず
そもそも映像になっていいのかな?というのが第一にありました(笑)。劇場版もTVアニメに負けないくらいの気合が入ったものになっていますが、一番の敵は映倫だと思うので(笑)、それさえ通ってしまえば、非常によい作品をお届けできると思います。劇場版もすべての意味で『いぬかみっ!』らしい作品になると思いますので、『シャナ』ファンと『キノ』ファンのみなさん、いろいろすみません(笑)。楽しみにしていてください。それからみなさん僕をヘンタイの大ボスといいますけど、僕はヘンタイじゃないです(上着を脱ぎつつ笑)。

草川啓造監督
TVアニメは局の人から「ギリギリ」と言われていました。劇場版でも、そのギリギリを狙おうと思っています。ならないようには気をつけますが、R指定がついてしまったらファンの方々、ごめんなさい。ゾウさん→マンモスとパワーアップしてきた例の処理ですが、今回は3Dメガネをかけるとゾウさんが立体的に飛び出す(笑)なんて仕掛けもできたら楽しいですよね。『いぬかみっ!』らしい、そういう部分を狙っていきたいと思います。

ようこ役:堀江由衣
とりあえず……放映できればいいです(笑)。ヘンタイの大元である原作の有沢まみずさんと、ヘンタイの大ボスである草川啓造監督(笑)がいらっしゃるので、キノさんチームとシャナさんチームに迷惑をかけないような作品にしつつも、大スクリーンで大ゾウさんを見られるというのも、なかなかない機会ですから。そういう『いぬかみっ!』らしさはあってもいいかなって思います。
TVアニメでも、ようこを演じていて、すごく楽しかったんです。ようこと啓太の関係がすごくステキだなと思っていたので、劇場版でも啓太とイイ感じのシーンがあったらいいいなと思います。

川平啓太役:福山潤
登場する前からこの笑い声は非常に心強かったですが、まず『シャナ』ファンと『キノ』ファンの皆さん、ごめんなさい(笑)。最初はこんなことになるとは思っていなかったのですが(笑)、啓太は僕が最初に想像していたよりもはるかに面白い役で、演じていくのがどんどん楽しくなってきました。今まで自分が出せなかった引き出しを出せたり、やろうとしなかった素の部分を入れてみたり、演じる上でもさまざまなことができた半年間、突っ走れて本当に楽しかったです。
まさか劇場版にまでなるとは思いませんでしたが、TVアニメで様々なことをやり尽くされしまったので、これ以上のことがスクリーンで繰り広げられるかと思うと「こんなものが見たい」なんて怖くて言えないです。これまではいじられる側だったので、できればいじる側にまわりたいですね。啓太がいじる人が誰になるのか、角刈りの方とかロンゲの方とか、いろんな方と絡みたいと思っているのですが、そこは乞うご期待、劇場で見てください。

メディアワークス代表取締役社長:久木敏行
本日ここで皆さんと一緒に映像を見ていましたが、私自身も初めて見るような絵がいくつかありました。劇場本編も期待できるものになると思っています。来年の4月に劇場で、ここにいらっしゃるファンの皆さん、そのお友だちとご一緒に見たいと思っていますので、ご声援よろしくお願いします。



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(C)高橋弥七郎・メディアワークス/『灼眼のシャナ』製作委員会
(C)時雨沢恵一・メディアワークス/劇場版『キノの旅』製作委員会
(C)有沢まみず・メディアワークス/犬神使い派遣協会